カテゴリ:かがわ山なみ芸術祭2016( 21 )
芸術祭のまとめに着手しました
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

芸術祭のまとめをするにあたり、地方芸術祭の意義や評価はどのように行うのか、またそれに参加した作家たちの作品や取り組みをどのように位置づけていくのか、を考えはじめた。

そこで出会ったテキストで、「参加型プロジェクトは、まさにそれが非芸術的であるために価値を見出されるという事実にも関わらず、その比較と参照点はつねにコンテンポラリー・アートへと舞い戻る」という美術史家のクレア・ビショップの指摘はとても興味深い。

また、従来の芸術の領域から出た活動を展開しても、それが他の社会領域の対比しうるプロジェクトとの比較にまで及ばないとする。

これは何を意味するのかを考える。

現在、ヒントは、芸術祭期間前に行った教育機関・社会福祉機関での事前ワークショップ、芸術祭通貨LiFE、芸術祭終盤にモーメント小平により企画実行された「祭」、そして芸術祭後にも行われることを計画された作家の地域での活動、の4点にある様に感じている。

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綾川町の7つの保育所、1つの小学校、1つの社会福祉施設、善通寺市の高校で行われた芸術祭参加作家による事前ワークショップ「山なみワークショップコレクション」のひとつ町田紗記による陶保育所でのワークショップ


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モーメント小平による「見れば孫の代まで語り草」2016年5月21日実施。


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●かがわ山なみ芸術祭2016綾川町エリア
http://kyaf2016ayagawa.wix.com/dialoguewithnow

●かがわ山なみ芸術祭2016
http://www.monohouse.org/yamanami/ 
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by shunya-asami | 2016-06-14 01:17 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
かがわ・山なみ芸術祭2016綾川町エリアを終えて
かがわ・山なみ芸術祭2016綾川町エリアが4/29-5/22の会期をもって終了しました。

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(SunLight Flag)

会期中は、地域の方々をはじめ、ボランティアスタッフの方々、倉石実行委員長をはじめ事務局スタッフの方々、そして参加アーティストに支えられ、24日間の会期を走り抜けることができました。芸術祭を通して関わることができた皆様に改めて深く御礼申し上げます。

関東に戻り早5日。
日常の時間を過ごしていく中で、成果と課題が実感を伴って現れてきます。

「“今”との対話」というエリアテーマのもと、多くのアーティストは自分の作品制作に向かう中で、地域の方々や環境と対話をし、自分自身の表現と向き合う姿勢をみせてくれました。それは自分がコントロールできる範囲内だけで作品制作を行うのではなく、時にイレギュラーで困難であると感じられる環境の中でも、真摯に環境と向かい合いながら自分の作品をかたちづくっていくしなやかさに大きな可能性を感じました。
また地元の子どもたちへのワークショップを考える機会では、自分たちの創造力を持ち寄ってプログラムを考えました。立体造形作家、絵画作家、作品をどう遊びにつなげるかを考えた作家、それぞれのアーティストがそれぞれのスキルを持ち寄って生まれた時間にアーティストの大きな創造力を感じることができました。

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(そぎしょ山をつくって、あそぶー園児21名との3日間のワークショップ)

一方、そうした環境をつくる為にどのような組織が適切であるか、役割や仕組み、ルールづくりが必要であるか、を考える場にもなりました。充実した取り組みが生まれる場所には豊かな土壌があると私は考えています。かがわ・山なみ芸術祭がさらに今後多くのアーティストの創造力を発揮出来る場所である為に、これからの振り返りの作業がとても重要であると感じます。

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(地域の方々で制作したインスタレーション山なみクラブの作品)

引き続きどうぞよろしくお願い致します。
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by shunya-asami | 2016-06-01 15:57 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
芸術祭通貨「LiFE」の構想と実行について レポート
【レポート】

山なみダイアログ#1
芸術祭通貨「LiFE」の構想と実行について

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主に,地域通貨を活用したコミュニティ・デザインの実践に携わる宮崎さんをお招きし、今回のかがわ・山なみ芸術祭通貨「LiFE」についての提言、また貨幣史も概観するレクチャーがありました。

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現在、芸術祭で運用されている「LiFE」をどのようによりよく活用していくのかを模索する時間にもなりました。

ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。

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日時:5/7(土)
13:00-14:30

場所:モノハウス・ダイアログルーム
                                                   

山なみダイアログは、かがわ・山なみ芸術祭2016の特色でもある実験的な試み、「芸術祭通貨」の導入について考えます。

芸術祭通貨「LiFE」はアーティストの創造力と地域の人々の創造力を交換し、循環させていくことを目的としてつくられたメディアです。今回は、貨幣史が専門の宮崎さんを講師に交え、対話の時間を試みます。                                 

講師:宮﨑 義久(みやざき・よしひさ) 
1981年生まれ,
宮城県仙台市出身。高崎経済大学経済学部卒業後,北海道大学大学院経済学研究科に進学。2012年,同大学院博士後期課程修了。小樽商科大学ビジネス創造センター地域経済研究部学術研究員を経て,現在,仙台高等専門学校総合科学系文科助教。専門は,地域政策,貨幣史など。主に,地域通貨を活用した
コミュニティ・デザインの実践に携わり,まちづくり活動を通じた域内経済循環とネットワーク構築に関する調査研究に取り組んでいる。                                 

ファシリテーター:浅見俊哉(かがわ・山なみ芸術祭2016綾川町エリアキュレーター)                                                    

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綾川町エリアの会期は、2016年4/29から5/22の24日間になります。

お問い合わせ:
かがわ・山なみ芸術祭実行委員会 かがわ・ものづくり学校  
〒761-2202 香川県綾歌郡綾川町枌所西甲2060 TEL:087-878-0921 kyaf.2016.ayagawa@gmail.com
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by shunya-asami | 2016-05-07 18:55 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
山なみダイアログ#1 芸術祭通貨「LiFE」の構想と実行について
【かがわ・山なみ芸術祭2016-イベント情報】

山なみダイアログ#1
芸術祭通貨「LiFE」の構想と実行について


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日時:2016.5/7(土)13:00-14:30

芸術祭通貨「LiFE」はアーティストの創造力と地域の人々の創造力を交換し、循環させていくことを目的としてつくられたメディアです。今回は、貨幣史が専門の宮崎さんを講師に交え、対話の時間を試みます。

講師:宮﨑 義久(みやざき・よしひさ) 
1981年生まれ,
宮城県仙台市出身。高崎経済大学経済学部卒業後,北海道大学大学院経済学研究科に進学。2012年,同大学院博士後期課程修了。小樽商科大学ビジネス創造センター地域経済研究部学術研究員を経て,現在,仙台高等専門学校総合科学系文科助教。専門は,地域政策,貨幣史など。主に,地域通貨を活用した
コミュニティ・デザインの実践に携わり,まちづくり活動を通じた域内経済循環とネットワーク構築に関する調査研究に取り組んでいる。

ファシリテーター:浅見俊哉(かがわ・山なみ芸術祭2016綾川町エリアキュレーター)

綾川町エリアの会期は、2016年4/29から5/22の24日間になります。

お問い合わせ:
かがわ・山なみ芸術祭実行委員会 かがわ・ものづくり学校  
〒761-2202 香川県綾歌郡綾川町枌所西甲2060 TEL:087-878-0921 kyaf.2016.ayagawa@gmail.com

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●かがわ山なみ芸術祭2016綾川町エリア
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●かがわ山なみ芸術祭2016
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by shunya-asami | 2016-05-04 01:04 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
「Sunlight Flag Project 2016」ワークショップ
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

浅見俊哉と田村香織のユニット「SeeSew」で、ワークショップを行います!

「Sunlight Flag Project 2016」

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SeeSewの2016年のプロジェクト「Sunlight Flag Project 2016」は、自分の大切なもの、思い出の品や、手などのからだの一部を感光布に太陽光で焼き付け、「自分旗」を制作するプロジェクトです。サイアノタイプのフォトグラムという手法で制作します。個々の旗を繋ぎ合わせ一枚の大きな旗にすることもできます。芸術祭期間中は綾川町の風に約300枚の作品がはためく予定です。

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2016.4/16
11時〜、14時〜の2回高松市瓦町にある「瓦町フラッグ8Fアートステーション」にてワークショップ開催します!

また、
6F特設ブースには、オリジナルプロダクトの展示・販売。

3Fから8Fの吹き抜けにこれまでの香川県でのWSで制作した「Sunlight Flag Project 2016」を出品しています。

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・綾川町立綾上小学校 2016.2.22
・香川県立善通寺第一高校 2016.3.3
・ステップ 2016.3.6
・竜雲少年農場 2016.3.23

皆様のご来場をお待ちしております。



関連リンク
●SeeSew:
http://seesew2014.wix.com/seesew

●イベント詳細
https://motion-gallery.net/projects/kyaf2016ayagawa/updates
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by shunya-asami | 2016-04-16 05:45 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
かがわ・山なみ芸術祭2016:『“今”との対話ーDialog with Nowー』
【かがわ・山なみ芸術祭2016】


綾川町エリアテーマ(第1期)のキュレーションをしています。

『“今”との対話ーDialog with Nowー』


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会期:
2016年4/29-5/22
10:00-16:00

会場:
モノハウス(旧枌所小学校)
田んぼの学校
竜雲少年農場
綾川町立生涯学習センター
                                   
テーマ:
『“今”との対話ーDialog with Nowー』

アーティストが作品を制作するプロセスの中には「対話」が存在します。対話は自分ではない何かとの関わりによってはじめて生まれます。アーティストが「対話」をする相手とは、自然や歴史、自己と他者、現在と未来、今日的な課題に至るまで様々であり、「対話」の方法も相手によって異なります。絵の具で描く「対話」、粘土で形作る「対話」といった、従来の芸術表現の方法だけでなく、アーティストたちは、新たな方法による「対話」を「今」、生み出しています。
本展覧会では、アーティストの「対話」のプロセスとそこから生み出された作品に焦点をあてることで、みる人が、「今」を生きるアイデアや方法にまなざしをむける機会をつくりたいと考えています。
作品は、あなたとの「対話」を待っています。

キュレーター:浅見俊哉
                                                                     
作品鑑賞には、パスポートが必要です。
一般:800円/学生:600円/中学生以下:無料
                                                          
参加アーティスト:
造形作家/
浅沼奨・浅見俊哉*・飯田将茂・いしかわゆか・遠藤一郎・大場さやか・奥平聡・香川大アートプロジェクトチーム「YAMANOKAMI」*・熊谷薫・倉石文雄*・栗原かおり・小玉一徳+桑原宏明・鈴木のぞみ・竹田信平・旅する服屋さんメイドイン・田村香織・中打正雄*・半谷学・藤本絢子・鉾井喬・町田紗記・眞鍋和恵*・峰崎真弥・みのちょく・モーメント小平・モノハウス婦人部*・矢野愛恵*・山田はじめ・祐源紘史・don.・esquisse・SeeSew*

舞台・パフォーマンス作家/
大澤加寿彦*・柿崎麻莉子*・粕尾将一*・黒田なつ子*・蒼海*・天歌布武 信長・幅田彩加*・松本一哉*・女の子には内緒

*は協賛出品                    


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芸術祭通貨「LiFE」について:

今回、綾川町エリアでは、芸術祭通貨「LiFE」を用いて、アーティストの「創造力」と地域の方の「創造力」を交換し、循環させます。その試みは、高度に発達したグローバルな経済圏とは一線を画し、非常にローカルなレベルでアーティストや地域の方々の関わり合いや生き方を提案します。そして、慣れ親しんだ貨幣では見えなかった価値を可視化し、「持続性のある芸術活動を行うことができる環境をつくる手立て」となることを期待しています。
芸術祭通貨「LiFE」はモノハウスで換金できます。アーティストの作品や地域の生産物などとの交換が可能です。
                    

                                        
お問い合わせ:

特定非営利活動法人かがわ・ものづくり学校
〒761-2202 香川県綾歌郡綾川町枌所西甲2060 
TEL:087-878-0921 FAX:087-899-7985
mail@monohouse.org

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●芸術祭のクラウドファンディング開催中!
(ここだけの限定アイテムも多数!)
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●かがわ山なみ芸術祭2016
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by shunya-asami | 2016-04-02 21:13 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
「影をつかまえるーSunlight Flag Projectー」@竜雲少年農場
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

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障がい者支援施設:竜雲少年農場×SeeSew(浅見俊哉×田村香織)

かがわ・山なみ芸術祭は地域の教育施設で会期前からアーティストが訪問し、子供達と一緒に作品制作をしています。
                                                            
「影をつかまえるーSunlight Flag Projectー」

大切にしているもの、思い出の品を各自持ち寄り太陽光で影を焼き付け「自分旗」をつくるワークショップ。

自分自身の手や足と行った身体や、普段使っている 日用品や大切にしているおもちゃ、農場に生息している草花を用いて制作しました。像が焼付くまでの約15分間、おしゃべりをしたり、じっと手元の旗の色が 変わる様子を見たりして過ごしました。

全部で68枚の旗が山なみの爽やかな風を受けはためいているところを見て充実した表情の利用者さんがとても印象的でした。

協力:鉾井喬・藤本絢子(実施日:2016.3/23)

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当初、御利用者の参加にあたって混乱を招かないか等、様々な不安もありましたが、ゆっくり時間を掛けながらの作品づくりは、御利用者にとっていい思い出になり、支援員にとっても今回のワークショップは支援スキル向上の良い経験となりました。施設で過ごすことも多いため、外部の方と関わることがあまりない中、今回のようにアーティストが来園していただき制作することは、情緒の安定にも繋がりとても有効な時間でした。(職員さんより)






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by shunya-asami | 2016-03-28 20:53 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
かがわ・山なみ芸術祭2016・キュレーターズノート⑧ 「アーティストと教育現場②」
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

-アーティストが教育の現場に入ること②-
                                             
芸術祭会期前でもアーティストが地域に入り、地元の子どもたちとのワークが行われています。

2/19に滝宮保育所で元シルクドゥソレイユのパフォーマー、粕尾将一さんの「なわとびぴょんぴょん絵を描こう!」を開催しました。約2時間のワークで縄跳びの先に布を巻き付けそこに絵の具をつけて飛ぶと、その運動の軌跡が造形となるというものです。

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↓当日の様子はこちらで紹介されています
http://www.shoichikasuo.com/?page=1456660800

とても楽しくアーティストとのワークをする事が出来た時間になりましたが、やはり充実したワークの背景には日々の職員の方々の教育活動の積み重ねがあります。
                                                                           
粕尾さんも「外部講師」として学校に訪問することについて、自身のブログの中で以下のようなことを指摘しています。

1.その日限りという縛り
2.あとのフォローが出来ない
3.通年カリキュラムで見れない
4.子どもに触れる時間が極端に短い
5.授業のプロではない

http://www.shoichikasuo.com/entry/20160316/1458126000

(「なわとび1本で何でもできるのだ」
シルクドソレイユ日本人アーティスト粕尾将一ブログより抜粋)
                                        
今回、芸術祭開催の前に「山なみワークショップコレクション」と題し、7つの保育所や幼稚園にアーティストが訪問し、自分自身の表現や経験を元にプログラムをつくり、子どもたちと造形をしました。アトリエを飛び出し、教育機関で自分自身のワークを「伝える」という経験は、アーティスト自身にも大きな発見がある時間となりました。
                                              
教育の現場とアーティスト。それぞれの役割や立場やスキルを生かしてそれを重ね合わせる事で、よりよい「学び」や「発見」の時間を生み出す事ができると感じます。
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by shunya-asami | 2016-03-17 22:31 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』@綾上小学校
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』

去る、2016.2/22に香川県綾川町綾上小学校の6年生と5時間の授業を行いました。

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児童一人ひとりが「大切にしているもの」、「思い出の品」を持ち寄り、画面の構成を考え、太陽光で影を焼き付け「自分旗」をつくります。

今回の作品は、綾上小学校6年生の卒業制作として自分自身の「時間」を焼き付けます。

始めに、OHPを使って影の映り方を共有する「影クイズ」を実施。
透明なもの、金属の反射、不透明なものの写り方、立体のもののもつボケ具合、素材を組み合わせる事で不思議な影が出来る事などを確認しました。

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次に感光紙を用いて、実際に自分が持って来たものがどのように写るのかを確認しました。

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6年間使って来た文房具や、修学旅行で買ったキーホルダー、絵が好きな児童は絵の具セット、そろばんの達人は愛用のそろばんなど、児童一人ひとりが持ってくる品にはどれも「時間」が感じられるものでした。
校長先生は集めている虫の標本で制作。

その後、休み時間に校庭に木の枝や植物を採りに行く児童も現れました。
制作を通して、日常の空間に積極的な制作のまなざしを向ける眼はとても印象的でした。

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熱で現像し、現れた影に驚く児童たち。
普段はものの本体だけをみているけれど、影になるとそのものが違った印象になることに興味津々。

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鑑賞会では、友人の作品を紹介することで、友人のどこを工夫したかを発表してもらいました。
中には、担任の先生を推薦する一幕も!


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そしていよいよ、感光布で「自分旗」をつくります。

ここで質問が飛び出します。
「後ろに飾ってある松の布は、今制作した(感光紙の)作品と色が逆だ!!」と。

「とてもいい事に気がついたね!」と、感光紙では、ポジ像が得られるけれど、感光布では、ネガ像が得られる事を説明。
ポジティブとネガティブの言葉の由来にも気付いた児童たちはとても嬉しそうでした。

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画面の構成が出来た生徒からテラスで太陽光で露光を開始!

昔の写真のプロセスは、光との化学反応の時間、観光面の感度が低いため、焼きつくのに時間がかかります。今は一瞬で像を得る事が出来る感覚では体験できない長い反応の時間が必要になります。

私は写真撮影の本質は、「待つ時間」にあるのではないかと考えています。

その場に身を置き、その瞬間を収めたい!と思ってシャッターを切っても、シャッターが切られた瞬間(感光面に光が到達した瞬間)から像が焼きつくまでの反応時間分の時間(今回は約15分)が、その感光面に収められます。

そう考えると、感光面はいわばタイムカプセルの様にもかんじられます。昔の写真家たちはきっと、感光を待つ時間、様々な想いを巡らせていたのではないかと児童たちに伝え、「待つ時間」を大切に過ごしてもらいました。


光に化学物質が反応し、像が現れる約15分間の露光時間を仕上がりを想像したり、友人との会話をしたりしながら楽しみました。


給食をはさんで、5時間目は、私の広島でのワークの映像を見てもらいました。
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http://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku70/movie/shosai270730.html )

作品をつくることでその作品や活動に込めたメッセージを読み取ってもらいたいと考えたからです。


その映像を見終わった後、サプライズを用意!
「約A3サイズの「自分旗」の数倍のサイズの大きな「学年旗」をつくらない?」と提案。

学年のリーダーに音頭をとってもらい、自分たちが持って来たたいせつなものや思い出の品を配置しながら、もう一度テラスで15分の時間を過ごしました。皆がひとつの旗の中にそれぞれの「時間」を焼付けました。

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現像は水で行い、現れた鮮やかなブルーの旗に一同歓声が上がります。

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現像後の作品を床に並べて見合いました。感光紙のときとは異なり、太陽光の強い光で、不透明なパレットに光が透過し、リアルに写るという意図しなかった効果も得られました。

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「自分旗」はお互いに結びつけられる仕様になっており、担任の先生も含めた54枚の旗が繋がり、綾上小学校のエントランスを彩りました。卒業式までこの作品は展示され、その後、「かがわ・山なみ芸術祭」で綾川町の風にはためく予定です。

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今回の授業開催にあたり、お世話になった綾上小学校の校長先生をはじめ、授業にお力を頂きました先生方に深く御礼申し上げます。


最後に児童の感想をご紹介します。

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児童はたちは制作を通して、6年間一緒に生活して来た友人の大切にしているものが何かを、新たに発見するということに大きな関心があったことがわかります。

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関連リンク

●芸術祭クラウドファンディングの詳細はコチラ!
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by shunya-asami | 2016-03-13 22:56 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)
『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』@善通寺第一高校
【かがわ・山なみ芸術祭2016】

『影をつかまえる―Sunlight Flag Project 2016―』


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去る、2016.3/3に香川県立善通寺第一高校で「キャリア教育充実事業」の講師として、2014年からSeeSewとして共に活動している田村香織さんと5時間の授業を行ってきました。

今回のワークの対象は、ものづくりを学ぶデザイン科の生徒達ということで、ものづくりの一番はじめから体験してもらいたいと考え、感光液から自分達で制作し、布に塗布、乾燥して感光布をつくり、自分の思い出の品、大切にしているものを太陽光で約15分焼きつけ「自分旗」を制作しました。

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感光布の感想を待っている間、私からは、スライドで今までの活動の様子、クリスチャン・シャト―、モホイ・ナジ、マン・レイ、瑛九、杉浦邦江などのフォトグラムを用いた表現について、田村さんからは、2次元の写真から3次元の衣服への展開、ダンサーとのコラボレーション・2015年の一年間行った『時間のきものプロジェクト』の紹介をしました。

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写真と服飾の技術が合わさり、それぞれの表現を生かした新たな表現への挑戦の実践は、生徒達にも印象的だったようです。

個人制作の後、全員の持ってきた品を一同に集めた「学年旗」を制作。配置や太陽光の向き、皺の立体感などを考え、じっと感光させました。

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昔の写真のプロセスは、光との化学反応の時間、観光面の感度が低いため、焼きつくのに時間がかかります。今は一瞬で像を得る事が出来る感覚では体験できない長い反応の時間が必要になります。

私は写真撮影の本質は、「待つ時間」にあるのではないかと考えています。

その場に身を置き、その瞬間を収めたい!と思ってシャッターを切っても、シャッターが切られた瞬間(感光面に光が到達した瞬間)から像が焼きつくまでの反応時間分の時間(今回は約15分)が、その感光面に収められます。

そう考えると、感光面はいわばタイムカプセルの様にもかんじられます。昔の写真家たちはきっと、感光を待つ時間、様々な想いを巡らせていたのではないかと生徒に伝え、「待つ時間」を大切に過ごしてもらいました。

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春の穏やかな日差しの中、イサムノグチの『オクテトラ』を背景に集合写真を撮りました。みな素敵な笑顔で一日の締めくくりとなりました。

今後も、活動を充実させ、その表現の楽しみを多くの人と共有できる場をつくりたいと考えています。


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協力:善通寺第一高校の先生方、かがわ・山なみ芸術祭2016アーティスト、ユキハシトモヒコさん、峰崎真弥さん

■関連リンク

●SeeSew
http://seesew2014.wix.com/seesew

●時間のきものプロジェクト2015
http://www.artplatform.jp/event2015/flier/kimono.pdf
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by shunya-asami | 2016-03-08 22:17 | かがわ山なみ芸術祭2016 | Trackback | Comments(0)



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